金曜のバカ

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越谷オサムさんの短編集を読んだ。

女子高生と変態フリーター、少年少女の少し不思議な天体観測、悶々とした田舎の男子高校生、それぞれの趣味を言い出せない高校生カップル、犬の目線と飼い主の女子高生の目線でそれぞれ語られる一日。
それもざっくり読めて、かわいらしいお話だった。

以前「日だまりの彼女」を読んだ事があって(映画化するらしいのでちょっと気になる)
その時も思ったんだけど、展開は読める。読めるんだけど、わ〜やっぱり!この展開うれしい!ってなる。
ウフフと微笑みたくなるファンタジーを書くのがうまいなぁと思う。
多視点でお話が進んだり、話し言葉のまま主人公の独白(?)で進んだりして、大変によみやすい。

思春期って楽しかったなーと思いつつも、今となってはどうでもいい事に悩んでたなと。
大人になると繊細さが失われると思っている子供は多いと思うけど
そうじゃなくて、どうでもいい事には傷つかずに、本当に傷つくべき状況が厳選されていくっていう事なんだろうな〜って思った。

思春期特有のチクチクした感じではなく、思春期特有のバカな感じを思い出したい時はおすすめかも。

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