風立ちぬ

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風立ちぬ今は秋。という事で風立ちぬを見てきた。

宮崎駿監督はこれをもって長編アニメーションを引退ということで
思いっきり趣味に走っていて、紅の豚並みに飛行機がバリバリ出てくるよって話をきいて
ジブリ作品に出てくる乗り物が大好きなので、見るのが楽しみだったんだけど
実際に見て、開始5分でBlu-ray買おうと決めた。とにかく乗り物がかっこいい。

冒頭に出てくる鳥のような飛行機、零戦の逆ガル翼、ユンカースの工場視察のシーンで出てくる飛行機の重厚感、
菜穂子の家にむかう時に乗る小田急線まで、とにかくすべて格好よかった。
ナウシカのメーヴェも、ラピュタの飛行艇も、魔女の宅急便の町並みの、コクリコ坂からのカルチェラタンも、
ジブリに出てくる乗り物や建築物は毎回なんでこんなにすばらしいのか。
というわけで映画見た帰りに美術設定集買った。


これはいいものだよ〜他の作品のも欲しい。

基本的に飛行機大好き二郎さんと若くして病気になってしまった菜穂子の恋と人生のお話で
二郎さんは、お魚食べながら「骨の曲線が美しい」とか言っちゃうくらい四六時中飛行機設計の事を考えていて、基本的に他人というか自分の興味の範疇にないものをすぐに忘れてしまう人だし(妹は訪問の予定を何度も忘れられていてかわいそう)
いつも自分の追い求めている事だけを見ている、そういう男の人と
そういう人だってわかってるけど好きだっていう女の人が
お互いに人生を精一杯生きている話だった。

菜穂子の時間が限られている事をわかりながらも、結局は仕事に夢中になる以外ない二郎さんの気持ちも
サナトリウムから抜け出し二郎さんのお嫁さんになって、美しくいられるうちに二郎さんの元を去った菜穂子の気持ちも
美しいとも思うし、恐ろしいとも思う。
菜穂子と手をつないて、仕事しながら、煙草を喫っているあのシーンがすべてを象徴している気がした。
もう残された時間が僅かだっていうことを互いにわかりきっているからこそああなるんだろうな。
結局今ある力で今を精一杯生きる事しかできない、生きねば、ってそういう事なんだなと思った。

映画見たよって子の中に「菜穂子さんみたいな控えめな女性は今の時代もういない」みたいな事を言う男子がいて
私は、菜穂子さんは結構ガンガン来るタイプだな〜と思いながら見てたから意外だった。

そして最初は「なんだこれは」と思っていたはずの庵野さんの声も
見ているうちに、つかみどころのない二郎さんの声にぴったりじゃないかと思うようになった自分にびっくりした。
ラストの「一機も戻ってきませんでした」って言うところなんて、ちょっと愛しさすら感じてた。まったく恐ろしい話だ。

 

夜はK山さんが星乃珈琲に連れて行ってくれたのでパンケーキ食べた。
まったくスフレパンケーキってやつはいつ食べても美味しいやつだ。

スフレパンケーキダブル。俺たちが2枚で1つのパンケーキだ。

スフレパンケーキダブル。俺たちが2枚で1つのパンケーキだ。


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